ナキウサギのカレンダー

 毎年11月の半ばを過ぎるとさまざまなカレンダーで壁がにぎやかになる。愛らしい子どもの表情を描いたいわさきちひろの大型カレンダー、山と植物の写真家・梅沢俊さんの四季のエコカレンダーなどなど…。それぞれに趣があって目を細める。なかでもナキウサギ・ファンクラブ(市川利美代表)が作成する月めくり写真カレンダーは格別な想い入れがある。ナキウサギは主に十勝に生息する小さな希少生物。遠い昔氷河が運んでできたガレ場に生息するので「氷河期の生き残り」ともいわれる。いまから30年前、道の士幌高原道路の建設でナキウサギは生息地を失う危機に直面した。当然工事差し止めの運動が起こる。時の堀達也知事は道政改革を果敢に進めて「時のアセスメント」を行ない、不要不急の大型事業をいくつも中止した。士幌高原道路も中止対象になりナキウサギは救われた。この運動のために市川さん、福地郁子さん、昭子たちがナキウサギ・ファンクラブを結成した。会は4000名弱の会員を要して現在も続いており、カレンダーの作成は主要な事業の一つとなっている。昭子は多数の友人にお歳暮としてこのカレンダーを贈り、私はそのあて名を書く。

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