春はカーソンの贈り物

 春到来。想いは昔も今も変わらない。1999年4月15日の日記から→の足音に誘われて散歩に出る。小鳥の声はさえずりに変わり、スノードロップはもう咲いている。すべての命が光り輝く春はまだ先だが、春到来の確かな感触を得る。この季節、いつも思い出すのはR・カーソンの『沈黙の春』。1960年代のはじめ、環境汚染と環境破壊を告発した、世界最初の衝撃の本だった。地球人の環境に対する認識をこれほど変えた本も少ないだろう。春を迎えてしみじみ思う。春は沈黙しなかった。それは彼女の贈り物に違いない、と。彼女は『センス・オブ・ワンダー』でも感動的なメッセージを遺してくれた。地球の子どもに、生涯消えることのないセンス・オブ・ワンダー、すなわち、美しいもの、未知なもの、神秘的なものに目を見はる感性を授けてほしいと。一粒の種子の発芽、森を渡る風、流れる雲。彼女は、感性を育む土壌はこの不思議の自然だという。春はカーソンの回想からはじまる―「春はまたカーソン女史の贈りもの」     


 

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