老いて輝くもの、人間

もうすぐ雪解け。家のなかからバードテーブルのにぎわいを眺めながら、20年前に石城謙吉先生(北大名誉教授)からいただいたエッセーを読み返した。表題は「老いて輝くもの、人間」。バードテーブルの小鳥はいつも活力にあふれている。自然界は繁殖能力などに衰えのきた老衰個体や傷病個体は、種の保存に役立たず無駄食いになるから、速やかに死ぬ仕組みになっている。だから生きているものはみな元気なのだと。そして先生は続ける。その唯一の例外が人間で、人間は長い時間をかけて生物としての進化を文化の発達に置き換えて種内淘汰をやめ、そのなかで老人(障がい者も)は敬われ大切にされて知識のセンターという大きな役割を担うものとなった。仕事や子育てから解放された自由と、山のような知識と思い出に囲まれた輝かしい時期、それが人間の老後ではないか。それなのにいま、この人間の原点はどこに忘れられたのだろう…。毎日の新聞やニュースにふれて、先生の思いに同感することしきり! 

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