ペケレットの秋深まる

 

 今秋の紅葉はすばらしい。家の窓から、庭から森の木々に目をやっても、畑でペケレットを一望しても、秋は日ごとに美しさを増して深まっていく。まずナナカマドがマダラに色をつけ、続いてニシキギ、サクラ、ヤマブドウが赤く染まる。次は黄色組。ミズナラ、カツラ、ネグンドカエデ、そしてシラカバが彩りの隙間を埋め尽くすと紅葉はほぼ完成する。川でダイコンを洗いながらペケレット方面を見やると、キタキツネがこちらに向かって歩いてくる。ペケレットは元は石狩川の三日月湖。北大時代の1990年ころ、政治学者の篠原一、松下圭一、行政学者の西尾勝などの諸先生が研究会や講義にこられた際、しばしばここに招いて楽しい一時を過ごした。沼を囲む4キロの自然豊かな緑道を一周するとお腹がすく。そこでビールでのどを潤しながら極上のジンギスカンに舌鼓を打つ。先生たちはオオウバユリの奇怪な姿やトリカブトの群落に驚き、目と鼻の先でキタキツネに出会って感動し、石狩川の短縮や開拓の歴史にも話題は及ぶ。私はその数年後に現在地に越してきた。ペケレットはわが家から400m。こんな近くで、お世話になった先生たちの面影を偲ぶことができる。

 

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