憲法エッセイの片割れ
憲法9条の会からエッセイを頼まれて書いた。字数は400字。2つ書いて一つを先方に送った。他は破棄してもよかったが折角書いたので以下に披露したい。→戦後占領下で幣原首相はマッカーサー元帥に命じられて松本丞譲治国務大臣を長とする憲法問題調査会に憲法草案を作成させた。その内容は従前の大日本帝国憲法とほとんど変わりがなかった。この松本草案に対してマ元帥は「国家の再建に責任を負う人々はなぜ重要問題を素通りするのか」と、国家の性格(天皇主権)を従前のままにしている、国民の参政権に道を開く地方自治がない、憲法を最高法規とする手続きがないなどと厳しく批判し、日本政府による作成を断念して自ら草案を作成した。このマ草案を基にできたのが現憲法である。自民党は結党以来「自主憲法制定」を主張しているが、当時もし日本側の自由意思で制定したとすれば内容は松本草案と大同小異だっただろう。東大・京大の権威ある憲法学者が作成した憲法案も松本草案と大差なかったことを思えばなおさらである。もしそのような憲法が成立していたら戦後の日本はどのような道を歩んだであろうか。そんな頭の体操をするのも悪くはない。
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