手づくり図書館の想い出

 17日に書いた本のことで、友人の赤坂京子さんが、早速『大どろぼうホッツェンプロッツ』をお孫さんにプレゼントするとメールをくれた。役に立てて嬉しい。別の方からは私の子どものころの本事情を尋ねられた。子どものころ村にも学校にも図書館はなく、家庭でも年に数回札幌の兄が土産に買ってくれる以外に新しい本に接する機会はなかった。小学4年のとき土門忠幸君が夕張の炭鉱から転校してきた。彼は無類の本好き。2人で相談した。教室に学級図書館をつくって、家庭で不要になった本を集めてみんなで読もうと。担任の渡辺通先生も級友たちも大いに賛成。早速物置小屋から角材をもらって小さな書架をつくった。ところが集まった本は農協が農家に配っていた『家の光』、戦時中の漫画「のらくろ」の物語、それに若い女性向けの『平凡』などで、子ども向きではない。見かねたのだろう渡辺先生は自費で新しい本を何冊も買って並べてくれた。先生が担任の2年間が終わるころには他の先生や父兄の協力もあって本は増えた。私は宝物にしていた山川惣治の『少年王者』を全巻並べた。人気があってすぐにボロボロに。宮沢賢治を初めて読んだのもこの書架だった。

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