期せず長明、兼好、唯円

 久しく会っていない同級生から電話があって、本好きのひ孫の誕生日に本を送りたいがどんな本がよいかという相談であった。本好きなら直接本人の希望を聞いてみるのがいいと進言したが、そうはせずに驚かしてみたいという。そこでひ孫の関心や好みなどを聞いてプロイスラ―作の『大どろぼうホッツェンプロッツ』を薦めた。名作だからどこかの出版社からいまでも出ているだろう。かつては偕成社が三部作として出版していた。だから喜べば『ふたたびあらわる』、『三たびあらわる』と続けて贈れば爺さん株も三たびあがると。それにしても祖父の本好きが子ども経由で孫・ひ孫にも伝播している構図が何とも頼もしくおもしろい。さて送り主の当のお爺さんは、銀行員をリタイアしてこのかた長年日本の古典文学にはまってきたそうだ。現在は鴨長明の「方丈記」と吉田兼好の「徒然草」の再読、そして唯円の『歎異抄』に深入りしているという。唯円は当然として3人に通底しているのは親鸞(浄土真宗)。私も近年この3冊を読み直している。久しく会っていない同級生が期せずして同じ本に向きあっているとは。歳のせいであろうが、この構図もまたおもしろい。開花→リナリア(100)、リンドウザキカンパネラ(101)、リシマキア(102)


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