心にポッカリ大きな穴
私たちの住居の西側にひろがる森は宝である。約6haの森のなかには畔や小川の名残がそこかしこにある。かつては農地であった。1970年代に原野商法として切り売りされた。所有者は200人以上で全国に散在する。しかも市街化調整区域でもあるから、一団の土地としての開発は難しく、放置状態が続いてきた。それが功を奏してというべきか、風や小鳥たちがタネを運んで、長い年月をかけて現在の森に成長した。私有地だが、地域のアメニティ資源として、また風雪を和らげる穏やかな環境をもたらしてくれる森から私たちは日々恩恵を授かっている。今春、この森に激震が走った。約3分の1に相当する北側の部分を、大規模排雪事業者が雪捨て場にするため樹木を皆伐したのだ。雪のある時期だったため気がつかなかった。業者は土地を購入したと説明しているそうだが信じがたい。散在する切り株はあまりに痛々しく、地域の景観は大きく損なわれ、住宅街の一部は西風をもろに受ける。小鳥たちの種類も数も明らかに減少している。6月になればこの場を好んでいたエゾセンニュウはどこで鳴くのだろうか。森の空洞は私たちの心にも大きな空洞をつくっている。開花→ナルコユリ(74)、ミヤコワスレ(75)
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