竹村泰子さんの想い出

 昨日は自宅の外に確保している書庫に出かけた。書架の一角に自治体首長の著書が70冊ほど並んでいる。竹村泰子さんがこの3月に逝去された。この首長の本を蒐集するのに竹村さんに大変お世話になった。戦後の地方自治の制度の変遷は容易に調べられるが、市町村の現場での具体的な展開は、とくに戦後初期の194050年代につては記録が少ない。学者も制度解説ばかりで現場の展開には関心を向けていない。自治研究はこれでは画竜点睛を欠く。そこで私は長の著作を探そうと細々とはじめたがなかなかラチがあかない。そんな折1980年代になって国会議員になったばかりの竹村さんにお会いした。竹村さんは「おもしろそう」といって、国会図書館を通して戦後20年間の首長の著作リストを作成してくれた。借り出して読み手元に置きたい本は古書店で入手、その20冊ほどが書架にある。貴重な本が何冊もあって目から鱗が落ちた。1年後、お礼を兼ねて読後感を永田町の議員控室で聞いていただいた。あの爽やかな笑顔で、戦後最初の杉並区長だった新居格の「地域民主主義」について質問してくれたことを鮮明に覚えている。数年前、札幌のクリスチャンセンターでお会いしたのが最後になった。合掌

 

コメント

このブログの人気の投稿

ゼミレポートは生涯の宝

老いて輝くもの、人間

春はカーソンの贈り物