宅地の来歴知って複雑な思い

 陥没や液状化、地盤沈下、土砂崩れなどが問題になっている。だが住んでいても、とくに移り住んだ場合は、何か特別な契機がないかぎり土地の事情や来歴を知らない。ここに越して間もなく、老舗の理髪店で、拓北小学校の先生たちが作成した『わたしたちのまち拓北』(1982年)という冊子に出会った。早速拝借してコピー。私たちの町内や拓北の歴史、気候風土などを知るのにとても参考になった。校舎の屋上から写した風景を見ると、どこまでも田畑がひろがり農家が点在している。そして目を転じてアッと驚いた。学校のすぐ北側に写っている防風林は、いま自分たちが住んでいる地区なのだが、なんと元々あった防風林を半分つぶして造成したことがわかる。転居した時点でそのことは知らない。さて転居直後、札幌市はこの残された幅12mの防風林を皆伐して芝生化する工事をはじめようとした。防風林に魅せられて移住した新住民はびっくり仰天、直ちに保全運動を展開。その結果一本も切ることなく運動は成功した。しかし、後に拓北小の冊子を見て、緑を半分破壊したうえに住んでいる自分たちが残りの半分を守れと運動をしていたことがわかり、これ以後は何とも複雑な想いを引きずることになった。けれども先生たちには感謝している。知らないままでいることは身勝手になりがちでもっと恥ずかしいことだから…。

 

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