キツネが教える野生の摂理
この時期、キタキツネが森と庭に頻繁にやってくる。キツネをみるたび「キタキツネ物語」の竹田津実さんを思い出す。以前は小清水町、いまは東川町に住むアニマルドクター。久しくお会いしていない。彼の著作『野生は生きる力』はとてもいい本、愛読書。野生動物の摂理を通して、人間社会の病理に警鐘を乱打する。キタキツネは一度に3から5頭の子どもを生む。子育ては母親の仕事で、ケアは一頭につき30から40分に一度の割合で回ってくる。このケアの谷間の時間が子どもにとっての自由時間になる。ところが子どもが一頭の場合はどうなるか。親は朝から晩まで子どもの世話に没頭する。その結果、子ギツネは遊んだり睡眠をとったりする自分の時間が持てなくなり、ついには死に至るというのである。このオーバー・ケアによる死は、エゾタヌキの場合はもっとすさまじいそうだ。竹田津さんは「子どもの数を勝手に決める人間の子どもが正常に生きのびることは大変なことなのだと気がついた」と述べている。何が大変か、あとは読者が自分の頭で考えろ、ということか?
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