わが家にも霊感商法の壺
わが家には重さ10㌔、高さ40㎝の大型の壺がある。コトのいわれは迂遠になる。父方・母方ともわが家のルーツは熊本県。山鹿市近くの山間の寒村。父方の祖先は刀工を営んでいたが明治以降は農に転じた。1899年(明治32年)、母方一家が北海道に移住したとき、私の祖父も単身母方一家に同行。その後に祖母と結婚した。ここから北海道の神原家ははじまるのだが、その後まもなく親と弟も来道したため、熊本県の親戚との交流は次第に途絶えていった。時が流れて1970年代、その熊本から突然親戚の女性が訪ねてきた。かつて熊本で暮らした人々は全員が他界していたが、なつかしさのあまり親戚勢はみな彼女を歓待した。滞在中、彼女はもっぱら「幸せをよぶ壺」のいわれを力説し、この大理石の壺の購入を懸命に勧めたという。壺の効用の真偽のほどはともかく、親戚勢は来客の遠路の労をねぎらって頼みを受け入れ、何人かが1つにつき50万円の大枚をはたいて購入した。以上は母から聞いた話である。その1つがまわりまわっていまわが家にある。日本中に深刻な害悪をまき散らしたかの統一教会の霊感商法の壺だ。いま傘立てにしているが、選挙後に処分する。
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