フィールド オブ ドリームス

 昨日書いた著書の執筆には約7ヵ月かかった。450頁の大著で文字を打ち込むには相当のエネルギーを要した。もう一度やれといわれても絶対にできないほどの過重な作業だったが、執筆中はずっと後ろから押してくれている見えない力を感じていた。執筆後は燃え尽き症候群にもならずすぐ普通の生活に戻れた。もうひとつ。完成した本が手元に届いた直後に夢をみた。野球場のような大きな広場があって、外野席あたりの茂みのなかから、往年の準公選運動の指導者たちが次々に姿を表わして、広場の真ん中に集まってきた。情景だけで話し声は何も聞こえない。夢はそこまで。目が覚めて、むかし観たケビン・コスナー主演の映画Field of Dreamsの場面とそっくりなことを想い起こした。アメリカのある州の田舎でトウモロコシ畑を営む青年夫妻が「野球場をつくれ」という謎の声を聞いてつくった粗末な球場に、父親をふくむ往年の亡き選手たちが外野のトウモロコシの茂みから出てきて野球を楽しむ映画である。この映画のことは頭から完全に消えていたのに、なぜ準公選運動の本と重なるかたちで夢によみがえったのか。不思議な力と夢が意味すること→この本は自分の本であるようで自分の本ではないということであろう。

 

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