知的空白の埋め合わせ
妻の昭子は相変わらずの読書三昧。私の読書の量と力は落ちる一方。でも多少は読む努力をしている。明治維新、国民国家の基礎となる「地方制度」の形成は、天皇制とならんで最重要の課題。維新政府は、江戸時代の農民(人口約3,000万の約8割)の生産と生活の単位であった村(約7万)の仕組みと旧習を壊して、集権的な近代国家の地方制度に組み込んでいく。このプロセスのもつ性格や事情はその後、そして今日の地方自治にも少なからず影響を与えている。そこで大学の講義「地方自治論」では「近世の村の自治」についても触れたが、如何せん知識と材料の不足で概略に止めざるを得なかった。ところがその後、歴史社会学とでもいうべき分野で江戸時代の村の研究がすすみ、村の成り立ちや運営、人々の生産や生活の実体について手ごろな研究書・解説書を読むことができるようになった。渡辺尚志氏の『百姓たちの江戸時代』などはその代表的な著作。近ごろそれらを読んで自分の知的空白部分を楽しみながら埋め合わせている。それにしても高校生のころ(昭和30年代)まで農村・農業の世界にいた私にとって、それは江戸時代に近い世界であったことをあらためて認識させられた。庭の花(数字は開花順番)→オドリコソウ(7)、ナニワズ(8)、スミレ(9)、キクザキイチゲ(10)
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