街の美を盗む5つの悪モノ
長い間、さまざまな街を歩いて思い続けてきたことがある。街並みの景観から美を盗む5つの悪モノがいる、と。クモの巣の下の生活を思わせる張りめぐらされた電線、まるで人間を鳥かごに入れたかのような金網フェンス、ケバケバしい巨大広告物、歩道に乱雑にはみ出した各種自動販売機、そして決定的なのが街路樹の乏しさ。この街路樹の欠如が他の4悪をいっそう際立たせてしまう。戸建ての家屋やビルは単体としてみれば、デザインをふくめ美しくなったのに、街が全体として美しくならないのはこれらの複合のためだろう。頭のCG でこの4悪をとり除き、1つの善を加えて街のたたずまいを想像してみよう。どんなに街が美しくよみがえることか。近年、自販機については相当改善されている。反面で目を覆いたくなるのがIT各社が競いあって敷設する空中架線の増大だ。美観を損なうだけでなく、大きな災害が発生したとき、緊急対応の一番の障害になるのは倒壊した電柱+架線ではないか。ついでにもう一つ。乱雑に放置された裏庭のこと。裏庭は自分の私有であっても隣家の表庭の延長と考えれば、さほど自由な空間ではない。できれば利用について隣家に一声かけるパブリック・センスがほしい。
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